突然ですが皆さんはコミュ力ありますか?
ありません(`・ω・´)人付き合い苦手です!
そうなのです。なかなか自信のある人の方が少ないと思います。
多くの方が自分を人見知りだと思い、
そして思うのです
- 「人と喋るのが上手になりたい」
- 「何か話題が尽きないような雑談力が欲しい」
……と。
ところが今回、そんな「話し方について」ではなく「聞く力」について中田敦彦のYouTube大学で取り扱っていましたので、その感想も含めてまとめていきたいと思います。
この著者は「人は話し方が9割」という本も出していますが、その中でも「聞く力」の重要性を説いています。今回はそんな大事な「聞く力」について更に詳しく学んでいきましょう。
聞く理由
典型的誤解
多くの人がコミュ力=話し方と思っている中で、
実はコミュ力の正体は話し方ではなく「聞く力」だと言います。
そしてその典型的な誤解により、コミュ力を高めるために多くの人は「話し方」について学ぼうとします。
そんな中で、「聞く力」を学ぼうとする人(誰かの話を聞こうとする人、聞ける人)は希少人材と言えます。聞くのが上手い人は更に希少で重宝されるのです。
たしかにテレビでも名MCと言われる人は「聞き上手」かも!?
主導権
聞く方が主役だというある実験の話
あるテレビ番組で放送された企画でした。
設定:女性たちの前に2つのグループが現れ、それぞれと会話します。その会話が「面白いな」「良いな」と思ったらボタンを押す。
- Aグループ(女性に慣れていないモジモジグループ)
- Bグループ(女性慣れしたイケイケグループ)
最初の会話が終わったあとにポイントを集計すると、Aは5ポイント。Bは85ポイントでした。
予想通りじゃん
さすがイケイケグループ
ここからが実験スタートなのです。
同じ女性たちにある指示をしてから同じように実験するとAは30ポイントに上がり、Bは10ポイントにまで下がりました。
その指示とは
- Aと話すときは笑顔でうなずくことを指示
- Bと話すときは何を話されても真顔でうなずかないように指示
話し手も聞き手も同じで、聞き手の聞き方だけを変えたのです。
Aは笑顔でリアクションしてくれる相手に乗せられて自信をつけてパフォーマンスが上がっていく。
Bは真顔で反応のない相手にパフォーマンスが崩れてしまう。
この実験から「場の盛り上がりを作るのは聞き手」ということが分かります。
聞き方の間違い
今まで聞き上手が大事ということはどこかで聞いたことがあるかと思います。ですがそれでも人はなぜ聞き方を間違えてしまうのでしょうか。
会社の会議……つまらないですよね。
うんうん。ほんとにつまらない
そこに「聞く力」の一番ダメな例が出ています。
- 聞く人たちの表情は仏頂面
- 意見に対しての厳しいジャッジメント
- 失敗が許されない
- プレッシャー
話し手のパフォーマンスが上げられる状況ではないことが一目で分かりますよね。
聞き手がもっと聞く体制になってあげれば良いと思いますよね。
ところが、私たちの生活している周りではこんなことばかりではないですか?
いつも笑顔でうなずいてくれる人や環境って意外と少ないのではないですか?
だとしたら、あなたがもしそういう人になったらどれほど求められるかということは容易に想像できるはずです。
5つの基本
表情
キーワードは「笑顔の先出し」です。
皆さんは自分の笑顔をなぜか高値で売る傾向にありませんか?
「何か面白いことがあったら笑う」という気持ちではなく、
挨拶と同じように笑顔もこちらから会話を始める前に使いましょう。
人間は基本的に不安を抱える生物です。そして欲よりも安全の確保を優先します。
先に笑顔を見せて敵ではないという安全を届ける効果は抜群なのです。
そして会話中は話に合わせた表情をすることも大事です。
「ペットが行方不明」って話を聞いてニコニコしてたらサイコパス野郎かなと思われちゃうよ
話の温度に合わせて喜怒哀楽を使い分けていきましょう。
うなずき
相づちはやりすぎるとうるさいのでここでは「うなずき」が良いとしています。
「うなずき」を漢字で書くと「肯き」です。うなずくことで相手の話を肯定をしているということになるのです。
ここでは弱中強の3段階を使い分けられると良いと言っています。
- 弱 基本はこれを使う
- 中 相手が気持ちを込めたら使う
- 強 相手が気持ちを込めた内容に自分が納得したら使う
姿勢
大事なことは
- 前傾姿勢で
- 相手と向かう合い(へそを向ける)
- スマホは机に置く
僕のいつもの聞き方は
ふんぞり返って、横を向き、スマホをいじりながら……
絶対嫌われる
笑い
ここで言う「笑い」とは
「笑わせる」のではなく「笑う」のです。
相手の話内容に合わせてオーバーでも良いから笑う。これが一番相手を肯定しているということなのです。
人に好かれる人は笑い上手だったりするからね
そのうえで一緒に笑いあえたらサイコーだな。
あなたが大事に想っている家族や恋人の話であれば、なんてことのない失敗談なんかも笑えますよね。それは相手のことが好きだし笑おうと思っているからです。
笑うのが苦手という人はぜひ相手の話を笑おうと思って聞いてみてください。
感嘆&称賛
感嘆とは相手の話を聞いて「おー!」「えー!」など感動のあまり声やため息をもらしてしまうことです。
よく使えそうなのはア行とハ行ですね。
称賛は「すごいですね」などと褒めたたえることです。
どちらも同じような意味に聞こえるかもしれませんが、「称賛」よりも「感嘆」の方が大事だと言います。
それは称賛をしようとするあまりに感嘆を忘れてしまい、結果、嘘っぽくなってしまうのです。
下手くそな食レポとかまさにそれだよね
4つの禁止
先ほどまでの基本5つをマスターしたあなたはもう希少人材のコミュ力の主役です。
そのうえでここからは「これだけはやってはいけない」という禁止事項4つをお伝えしていきます。
否定
この本の面白いところとして「人間の根源的な欲求に根ざした心理を突いている」ということがあります。先ほどの基本編にも出てきましたが、「人間は安全でありたい」とう欲求があり、安全か分からないから常に人は不安に苛まれているのです。
これを理解したうえで「否定される」ということを考えてみましょう。
「否定」とは話相手にとって最悪の攻撃になり得るのです。
大事なのは会話を通して何をしたいのか考えましょう。
裁判をして真理に辿り着きたい訳ではなく、
相手と仲良くなりたい(好かれたい)のですよね?
であれば、何を言われても「否定」ではなく「いいね」から始めてみましょう。
たしかに最初から否定されたら何も話す気なくなるな
ポイントは例え意見が違っても「いいね」から始めるということです。
逆によく否定してくる人っていますよね。本人はコミュニケーションのつもりかも知れませんが「あの人に話しかけると損する」となって、どんどん話しかけられなくなっていきます。
待っているのは孤独
運転
運転する(コントロールする、ハンドリングする)という意味です。
- アクセル(話を急かす)
- ブレーキ(話を途中で止める)
- ハンドル(話題を変える)
どれも相手の心理的安全性を崩しており、相手と仲良くなりたいのであればNGな行動です。
相手の話を運転することのないようにしてください。
解決
悩みやトラブルを相談されたときは、解決しないでください。
良いお悩み相談とは聞く人が答えを出さない相談なのです。
人は他の人から用意してもらった答えではなく、自分で見つけた答えにしか納得しないということです。
そんなときに良い魔法の言葉が「あなたはどうなったら嬉しい?」です。あくまで本人の意思を尊重して選ばせてあげるのです。
用語
難しい用語(言葉)を使えばなんだか頭が良いと思われると思っている人……皆さんの周りにもいませんか?
いるいる。変なビジネス横文字使ってくる奴!
でも決して賢そうなどとは思われません。
「この人の話難しくて分からない」と敬遠されるだけです。
難しい専門用語でマウントを取る行為が一番嫌がられます。
感情の生き物
内容より感情
人の話はその内容ではなく感情を聞くのです。
男女の会話でよくあるのが
女「ねえ、私の話ちゃんと聞いてる?」
男「え?聞いてるよ。○○のことだろ?」
女「もういい」
よくある揉め事ですね。これは男女で食い違いがあります。
- 男性が聞いているのは内容
- 女性が聞いて欲しいのは感情
その話の内容だけでなく、感情を理解して適切なリアクションを取ることが極めて重要なのです。
メモの力
このように感情のことを理解しているのであれば
誰かから何かを教わるときにメモを取りながら話を聞くことはものすごく効果的です。
特に年長者や成功者というのは自分の話を後世に伝えて価値のあるものだと言って欲しいのです。
そんなとき自分の話を一生懸命メモする後輩の姿を見れば肯定感に包まれること請け合いです。
全員に使わない
ここまで学んだ内容は全ての人に対してという訳ではありません。
時間は有限です。
全員の話を聞くことは大変なので
家族や恋人・友人などあなたの大切な人や仲良くしたい人の話を聞けばいいのです。
話したくない奴には全部逆をやれば良いのか笑
一人でもいれば
「聞く力」というのは好かれたり、嫌われないというだけでなく
誰かを救うこともあるかもしれません。
あるベテラン刑事は言います。
「犯罪を生んでいる原因はもしかしたら孤独かも知れない」
「もし自分の話を聞いてくれる人が一人でもいたら
その人は孤独から救われて、止まれていた犯罪もあるのだ」と。
そう……話を聞いてくれる人が一人でもいればものすごく支えになるんだよ。
まとめ
どうでしたか?
コミュ力の正体「聞く力」の重要性やその効果を理解したうえで
5つの基本テクニックと4つの禁止事項を学びましたが
一番大事なこと……それは
聞く力はメンタルです。「相手の話を聞きたいと」とい気持ちがあれば自然と5つの基本を使い4つの禁止事項をしません。
「この人が好きだから聞いてあげたい」というこのメンタルがあらゆるテクニックを凌駕します。
個人的に印象的だったのは「内容より感情」というある男女の会話例です。
うなずきや感嘆をせずに内容だけを聞いていた男性に対し、
「聞いているの?」という女性の発言は
「(私の感情を)聞いているの?」という意味なんですね。
内容ではなく感情を聞いて欲しかった女性の気持ちがすごく理解・納得できました。
また、「禁止事項」もやってしまいがちなことがありました。
間違っていたら訂正したくなりますし、
結論を言わない会話を急かす気持ちも分かります。
自身の経験などからつい解決したくもなってしまいそうです。
なかなかすぐには難しいかもしれませんが
今回学んだことを少しづつでも実践しながら前に進んでいきたいと思います。
目指せ聞き上手!
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