今回は最近何かと耳にする
NFTとメタバースについて
大好きなYouTubeチャンネル「中田敦彦のYouTube大学」で取り扱っていましたので
その内容を紹介していきます。
世の中にネットやスマホ、SNSなどが出てきた時と同じように今後の社会を変える可能性があるNFTとメタバース。新しいテクノロジーに乗り遅れないようにするために避けては通れないジャンルとなっていますので一緒に学んでいきましょう。
NFTとは?
NFT はNon-Fungible Token(非代替性トークン)の略ですが、今回はそんな細かい事は覚えなくても良いです。難しく考えずにただ「NFT」がどんなものかを感覚的に理解すれば良いです。
実は僕……未だにSNSも何の略か分かってないです
本の中ではNFTとは
「唯一無二の価値を持つデジタル資産」という説明をされています。
簡単に言うとデジタル所有物。
現実の世界では家や土地などは所有権によってその所有が法的にも認められており、その売買に関しての記録も残されています。一方デジタルなものは複製が可能で「減るものじゃないし」という考えから、共有はされていたが所有されてはいませんでした。
ですが、このデジタルなものに自分のものだと証明することがブロックチェーンという技術によって可能になりました。
自分のハンコ的なものを押せるようになった……みたいな?
これによってデジタルなものを所有することが出来て、それを売買出来る時代になったということ。
ちなみに固有のものではなく交換する必要があるもの(お金)は既に広まっています。
あ、わかった。仮想通貨だ!
正解。今は「暗号資産」という呼び方をするよ。
現実→お金
デジタル→仮想通貨(暗号資産)
現実→所有物
デジタル→NFT(デジタル所有物)
このデジタルの世界で所有できるという大きな革命が様々な業界でその売買方法の変更など多大な影響を及ぼし、そこにはビッグビジネスチャンスが生まれていくという話なのです。
人間はものを所有するという概念を発明してから圧倒的に経済を飛躍させました。
もともとこの地球は誰のものでもありませんでした。
でもいつしか誰かが「この土地は俺のだ」と言い出しました。
それから長い年月をかけ争いに争ってその土地は誰かのものになっていくと共に、その土地に価値が生まれ、そして売買もされていきました。
この話がついにデジタルの世界でも生まれ、既に経済のレースが始まっているのです。
だから世界中が必死になってその土地を獲得しに動いているんだね
社名を変えるほど必死にね笑
なぜ話題に?
ふむふむ。なんとなく分かったよ。
でもなぜ話題になっているの?
2021年 ジャック・ドーシー(Twitter社のCEO)の最初のツイートをNFTとして3億6000万円で落札される
2021年 Beepleというアーティストのデジタルアート作品が75億で落札
もちろんNFTの全てが価値のあるものではなく、価値のないものも存在します。むしろ価値のないものの方が多いと言えます。しかしながらデジタル所有物が技術革新により売買出来る時代になったことと、このような巨額の取引があったというインパクトの方が圧倒的に強かったのです。
このことが話題になり世界の企業がその利益を取りに動いているんだよ
取引所
単純にその売買だけでなくマーケットプレイスと呼ばれる取引所(NFTを売買出来る場所)の運用をする企業もたくさんあるようで世界最大のNFTマーケットプレイス企業として有名なのが「OpenSea」という企業。ここでは既にアートやゲームのアイテム・キャラなど色々なNFTが売買されているが、基本的には「イーサリアム」(暗号資産)で売買されているようなのでなかなか我々にとってはまだ遠い話のような気もします。
日本ではLINE、メルカリ、GMOなどの企業もマーケットプレイス業をすると表明しているようなので将来的には「円」でメイン売買する取引所も増えてくるかも知れません。
イーサリアム?ビットコインじゃないの?
お、良いところに気が付いたね
この「イーサリアム」はスマートコントラクトと呼ばれるNFT化させるのにベースとなった機能を有していることからNFT売買に使用されることが多い。ちなみにFungible Tokenであるビットコインにはその機能は無いようです。
スマートコントラクト?
ああ、デジタルなものにハンコを押すような機能のことか
イーサリアムは決済手数料やコストがまだ高いことから手数料負けしないように今は高額なアートの取引が多く見られますが、これから安くなってくれば色々なものに使われるようになるでしょう。
各分野
アート
CryptoPunks(クリプトパンクス)というデジタルアートが話題に。
AIが作った1万個全て違う顔のドット絵。全て一点ものという希少性もあり人気の顔は8,000万以上で購入された。購入者は個人だけでなく企業も参入してきている。
CryptoPunks以外にも1万限定のアートがいくつもあるが、高額なのは今だけなのか、それともこれからも値上がりしていく価値のあるものなのかはもう目利きの問題で今後の注目ポイント。
デジタルだけでなくリアルのアートについても証明書などをNFT化して利便性を図ったり、転売時に追跡が出来ることから元の製作者への利益還元が行えるようになることも大きなメリットで今後の販売方法も変化していくことが考えられる。
メタバース
メタ+ユニバースの造語。意味とすれば3D仮想空間。SNSの2.0とも言われる。
メタバースの条件としては
・自分が電源を切ってもその世界は永続している
・いつでもだれでもその世界にアクセスできる
ゲームでしか出来ないことだけでなく
現実世界と同じようなことが自由に仮想世界で行える=メタバース
有名なところでSANDBOX(マインクラフトみたいなの)
有限の土地が仮想世界にあり、その土地が区画分けで売られている。購入者はその土地で現実世界のように色々なこと(商売をしたり、ゲームを作ったり、広告を出したり、土地を貸したり売ったりなど)が行える。既に大手企業や有名人などが購入するほど注目されており、地価の上昇などによって儲かる者や、その必要性から3D建築家なんていう職業も重宝されるかも知れない。
口で説明すると難しく聞こえるけど
とりあえずやったらわかるらしい笑
ゲーム
時代は
Pay‐To-Play(プレイする為に払う)から
Free‐To-Play(無料でプレイする)となり
Play‐To-Earn(稼ぐためにプレイする)になっていく
希少なアイテムやデザインした服を売って稼げる。転売できる。など
ゲームの中で
・農民(自分で価値を生む人)
・職人(キャラクターの商品を作る人)
・商人(価値を高めて転売する人)
のような役割がありそれぞれお金を稼ぐことができる。
農民?ああ、ダンジョンとかでアイテムをひろってくる役割か
ファッション
アバター用アパレル
もちろん個人でも可能だが、既にバーバリーなど大手企業が名乗りを上げている。
RTFKT(アーティファクト)というアバター用スニーカーブランドまである
スポーツ
NBAのデジタルトレーディングカードが話題に。激レアカードの所有者やその金額などが一目瞭然となる。またそのカードの証明や経緯なども分かる。
チケットのNFT化が期待されている。実現することで悪徳業者によるチケット買占め・転売問題が解決できる。
音楽
ダウンロード・ストリーミングで済むのでCDが全く売れず、一部のメジャーアーティストしか生き残れない時代。なんとかライブで物販を頑張ってきたアーティストたちにもNFTという希望の光が。
それは数を限定して曲が売るなどして希少性を上げることによってアートと同じように転売時に元の製作者への利益還元がされるメリットが生まれる。共有が当たり前の時代がNFTによってまた販売できるようになる。
課題
- 認知度がもっと広がらなくてはいけない。大企業や有名人が入ることでもっと盛り上がる。
- 誰でも出品できる良さがある反面で偽物やコピー品などを見極める審査能力のレベルや精度。
- デジタルなものに対しての所有権がまだ確立していないので法整備が必要。法が追いつく前に起こり得る詐欺にも注意。
- 決済通貨などユーザーインターフェース(使いやすさ)も整備していく必要がある。
- イーサリアム手数料・取引にかかる時間などもまだまだ良い状況ではない。
課題は色々あるんだね
感想まとめ
課題はまだまだあるけれど
どの業界にもこのNFTという技術が圧倒的なメリットをもたらすことは間違いない。
将来的にメタバースの中でアート、ゲーム、ファッション、スポーツ、音楽など様々もの互換性が生まれ、繋がり、大きな経済となっていく。それは全てのデジタルが「仕事」になる可能性があるということが最も大きなことですね。
もちろん暗号資産を始めとして投資目的という考え方もありますが、全てのNFTに価値があるという間違った知識で訳も分からないまま参入することのないように気を付けて欲しいです。「これはどういう技術でいったい何で話題になっていて何故高額の取引がされているのか」をよく自分自身で考えて次のチャンスに何か行動が出来る準備はしていきたいと思います。
勉強になりました
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