最近大きな地震が多いよね
南海トラフ地震が迫ってるからね
南海?とらふ?
地震大国と呼ばれるこの日本において「地震」について学ぶということは非常に大きな価値があると言えます。
昨今よく言われる「南海トラフ地震」や「首都直下型地震」とは一体何なのか。
今回そんな地震について中田敦彦のYouTube大学で取り扱っていましたので感想含めて説明していきたいと思います。
今回の内容は、よくある不安を煽って準備をさせるというだけの内容ではなく、地震のメカニズムと分類についてハッキリと描かれており、「地震とはどんなものなのか」「どういう仕組みなのか」など詳しく正しく知ることが出来ます。
地震の種類と特徴
「確率90%」
これが何の数字か分かる?
え?分かりません
これは
「40年以内に超巨大地震が起こる確率」
のことです。
えー!?ほぼ確実じゃん!!
これは2022年1月の段階で政府が発表した数字なのですが、以前までに出していた確率をアップして発表しています。しかもこれは年々少しずつ上がっています。
つまり国民に対しての注意喚起を国が書き直すほど確実で危険だと言うことです。果たしてその危機感は国民に伝わっているのでしょうか。
そしてその超巨大地震とはあの東日本大震災を上回る広範囲な地震と言われています。
これが「南海トラフ地震」と呼ばれる地震の正体です。
じゃあ首都直下型地震は何%なの?
これが分からないのです。
え?
地震には大きく分けて2種類あり、「南海トラフ地震」と「首都直下型地震」は全く別種類の地震です。
だから海の地震「南海トラフ」は予測できるのか
世界から日本は「地震の起きる国」として見られています。
それは大きなプレートの狭間に位置している国であり、活断層も日本中に2000個以上あると言われています。
つまり海の地震も陸の地震も非常に発生しやすい場所で、世界中で起きている地震の約20%が日本で起きているとデータもあります。
南海トラフ
そんな中で今回予想される南海トラフについて詳しく説明していきます。
周期
この南海トラフ地震の周期は決まっており、90年~150年に1回大地震が起きるとされています。これはプレートの沈み込む速度が安定しているからだと言われています。
90~150って地質学の単位で考えればかなり短い周期だよ
日本が地震についてきちんと研究し始めたのは明治以降であり、「地震学」は比較的新しい学問と言えます。
それ以前の地震については過去の文献でしか知ることが出来ないのですが、「○○の大震災」のように文章での大地震の記録はあり、それはこの周期と一致しています。
つまりこれは地球という生き物の周期とも言えるのです。
じゃあ来るの確実じゃん
残り10%で来ないかも知れないって期待してたのに…
その通り確実に来ます。
150年以内なら100%起きるという周期の中で「そろそろ来るぞ」となっている時期だからこそ政府が何度も何度も警告をしているのです。
巨大地震は早いか遅いかの違いで確実に起きるという日本史上逃げられない事実だったのです。
おそらくだけど2030年代には起きると言われているらしいね
もう10年きってる!?
だからこそ今のうちからしっかり理解しておかないと危ないのです。
トラフと海溝
- トラフ(なだらかな溝)
- 海溝(急な溝)
どちらも同じプレートの終着点ですが、この場所が震源地となりえる場所です。
つまり南海トラフとは南海という四国の南辺りのトラフ(なだらかな溝)にエネルギーが溜まっており、限界が近づいてきているという話です。
しかも今回の大地震は90~150年に1回という周期の中でも、その3回に1回の超ド級の大地震であること。それは連動型で南海・東南海・東海と広いエリアだと言います。
つまり約300年に1回の超巨大地震!?
かつてそれは1700年代(江戸中期)に来たとされています。
地震規模と被害
予想されるマグニチュードは9.1
(東日本大震災は9.0)
つまりそれ以上の規模が予想されているという恐ろしい話です。
マグニチュードとは一つの地震に対して一つだけ。つまり震源地のエネルギー量のこと。
震度とは一つの地震に対して各地域の揺れの大きさなのでその場所によって震度は変わる。
M9.1ならM9.0とそんなに変わらないのかな?
いやいや、比較にならないほど変わるよ
なんとマグニチュードは0.2上げるごとにエネルギーは2倍になるのです。
ヤバっ
それを聞くと普段のニュースで出てくる数値と比べ、あの東日本大震災の数値がいかに異常な数値だったかということが分かります。
津波も堤防も予測できなかったしね
なんと今回はそれ以上のものが東京・名古屋・大阪・広島・福岡と巨大都市が集中している広いエリアを襲うという話です。
日本は東海道沿いに大都市が集中している国だという恐ろしい事実もあり、予想される被害総額はなんと220兆円と言われています。(東日本大震災の10倍)
そんな恐ろしい地震に対して日本人はもっと真剣に考えるべきなのです。
首都直下型地震
日本という国は約100年に一度国民に大災害を耐えてもらわなくてはいけない国で、これまでも100年毎に耐えてきた歴史があります。
それは国が全て救ってくれる訳ではなく、「国民それぞれが危機感を持って乗り越える」ということでやってきた国なのです、
そしていよいよ、その耐える時期が近づいてきてしまったのです。
なのにこれを誰も知らないという事実…
そして恐ろしいのはこの海の地震だけではありません。
南海トラフのような超巨大地震の前には「内陸部の地震」が増えてくると言われています。
大陸プレートへの圧縮が強まると活断層がより活発になり活動します。
つまり陸の地震も海の地震と連動しているということが言えます。
最近地震が多いと思いませんか?これも予兆の裏付けなのかも知れません。
そんな増えている内陸地震の中で最も恐ろしいとされているのが「首都直下型地震」です。
南海トラフだけでも恐ろしいのにこれはまた別に分類される「陸の地震」です。
海の地震は津波が怖いけど、直下型は何が怖いの?
逃げる時間が無いことと、建物倒壊や火災が一番怖いね
海の地震であれば震源地が遠いことで生まれる第一波(P波)と第二波(S波)の間に多少のタイムラグがあり、地震の緊急警報などの情報から避難や二次被害に繋がる機器の停止など出来る範囲での対策を講じることが可能です。
一方、陸の地震の場合、その予測が出来ず、震源地もその付近であることからタイムラグも無いので逃げることが出来ません。そしてそれが東京のようなビルの密集している大都市で起こった場合、恐ろしいのが建物の倒壊と火災という訳です。
1995年の阪神淡路大震災はこの直下型だったんだよ
うんうん、建物がものすごく倒壊してるイメージある
あれが東京で起きたらと思うとその被害はとてつもなく甚大となることから、首都直下型に対しても警戒し備えておこうという話です。
まとめ
今まで「南海トラフ」と「首都直下型」
なんだか一緒にしがちな知識でしたが、
- 「南海トラフ」という海の地震は近い将来必ず起こる超巨大地震であり
- 「首都直下型」はその影響で可能性を恐れられている陸の地震である
ということが分かりました。
今回の話で少なくとも地震には「海の地震」と「陸の地震」という2つの種類があり、それぞれ違った特徴があるということを学べただけでも
- 今後の地震ニュースの聞き方が違ってくる。
- いざという時の初動が違ってくる。
そう思いませんか?
直下型についてはその被害の大きさから首都直下型のことを特に言われますが、2000個以上あるとされる活断層により日本中どこでも起きる可能性はあります。
地震大国日本において安全な場所はありません。
では、どうすれば良いのか?
- シミュレーションしておく事。
- 水や食料は3日~1週間分用意する
防災グッズや備蓄はホントに大事だよね
詳しくは政府のサイトに載っていますので各自でチェックしてみてください。
繰り返しになりますが、日本は海外から地震や台風などの自然災害の多い危険な国として見られています。ですが、逆に地震が頻繁に発生することで良くも悪くも日本人は慣れてしまって地震に対しての感覚が甘いことが多いというのも事実です。
今回の地震についての知識や情報を知り、これは300年に一度のレッドゾーンに入っているという歴史からの警告だという認識を強く持ち、一人一人が危機感を持って有事に備えておくことが大事なのです。
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